開創: 萬治3年(1660年)
開山: 可観院日延上人(高麗日延上人)
日延上人が70歳で香正寺を弟子に譲り、隠居所として藩主に願い出て
伊崎の浜(現在の唐人町)に3,000坪の地を授かり、晩年を過ごすために建立したのが妙安寺の始まりです。
昭和16年の火災で本堂・庫裡を全焼するという苦難もありましたが、
昭和18年に本堂を再建し、歴代上人の尽力により現在の姿へと整えられてきました。
妙安寺の始まりは、今から400年以上前、
一人の幼い男の子が海を渡ってきたことから始まります。
1589年、朝鮮王朝第14代宣祖(ソンジョ)大王の長男・臨海君(イムへグン)の子として、現在のソウルで生まれました。
しかし、わずか4歳の時、文禄の役(1592年)によって運命が一変します。加藤清正の軍に捕らえられた王子(日延上人)は、7歳の姉と共に日本へと送られることになったのです。
加藤清正公
日本へ連れてこられた王子は、博多の法性寺(ほっしょうじ)で出家し、
幼名を「台雄(たいおう)」と名乗りました。 16歳で京都へ上り、その後は千葉県(下総国)の中村檀林(なかむらだんりん)誕生寺(たんじょうじ)の第18世貫主(住職の最高位)にまで登り詰めたのです。
1630年、幕府を舞台に日蓮宗内の大規模な教義論争「身池対論(しんちたいろん)」が起こりました。日延上人は、権力に屈せず信仰の純粋さを守る「不受不施(ふじゅふせ)」の立場を貫きます。 その結果、幕府によって追放・流罪の処分を受けましたが、後に許されて幼少期を過ごしたゆかりの地・博多へと戻ることになりました。
博多に戻った日延上人は、福岡藩の第2代藩主・黒田忠之公から深い帰依(信頼)を受けます。
1660年(万治3年)、日延上人は藩主に願い出て、伊崎の浜(現在の唐人町)に3,000坪の地を賜り、隠居所として妙安寺を建立しました。 当時、お寺のすぐ北側には砂浜が広がっており、上人は海を隔てた生まれ故郷・韓国に想いを馳せながら、亡き姉の菩提を弔い、静かに晩年を過ごしたと伝えられています。
寛文5年(1665年)、波乱に富んだ生涯を閉じられました。
囲碁の名手であった上人は、よくお城に招かれて藩主の相手をしていました。ある大雨の日、川が氾濫してお城へ行けない上人のために、忠之公がわざわざ橋を架けさせたのが、現在も地名として残る「上人橋(しょうにんばし)」の始まりです。現在、香正寺の境内には当時の橋柱が保存されています。
2002年、韓国の大学教授が上人の足跡をたどって妙安寺を訪れた際、上人の木像を見て
「このお顔は韓国の李王朝の流れを汲んだ特徴がよく表されている」と涙を流されました
帰国後教授は、「朝鮮の王子から日本の上人になった」というタイトルで、研究論文を発表。
「日本と韓国は、今まで痛みを持った歴史でしたが、これからは世の中の平和と明るい世界を創るために、日本と韓国の友好親善・文化交流をもって、世界の平和に結びつくように努力をしたい」と感想を述べられました。
また、教授より「妙安寺に安置されている御尊顔に、韓国で御身体を造り、同寺に奉安したい」と申し出があり、日延上人が故国を偲んでいただろうと思われる姿、「合掌の立像」として韓国全州市金山寺の仏師が来福。
ご尊顔の型取りを手始めに細かい打ち合わせの後、復元され、平成14年10月金山寺で合体式が催され、その様子は韓国のKBSTVで放映、同年11月妙安寺において入魂式が執り行なわれました。
以降、日韓で開催されたサッカーワールドカップをはじめ日本での韓流ブームとも相まって、金山寺のみならず釜山、ソウルなどの大学生や若い旅行者が来寺。
当山も団体旅行を計画。3度にわたり訪韓。ゆかりの地を訪ねている。
第1回 韓国団参 平成15年(2003年)11月
日延上人の父君の墓を参拝
第1回 韓国団参 平成15年
(2003年)11月
日延上人の父君の墓を参拝
日延上人の御正顔
(戸川俊勝作の木彫)
日延上人直筆の鶯と大黒天が描かれた
お曼茶羅1幅「鶯のお曼茶羅」
日延上人所持の法華経8巻
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1月〜2月:17時 3月〜4月:17時30分
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